久しぶりにブックオフへ。たくさんの本がざっくり分けられて、本棚に敷き詰められている。話題書じゃないかぎりは店の奥でひっそりしている。どの店もだいたい同じ雰囲気。こちらも張り切らなくて良いから好き。
目に止まった面白そうな文庫本を2冊を購入。
超有名人なのに、さくらももこさんの本は初めて読んだ。
表紙が可愛くて手に取ったら、本の中にもさくらももこさんのイラストとこの本で紹介されている「エロール・ル・カイン」の作品がカラーでたんまりと。
ル・カインの作品は見覚えがあるような、ないような。すごく繊細で、子供向けの絵本で採用されているけど、大人っぽい。すべての絵本を手にとってまじまじ見つめたい。
本を読むとル・カインの作品の美しさと、さくらももこさんがどれだけル・カインが好きだったかがわかる。
ル・カイン風のさくらももこさんの作品もかわいくて、心が和む。
さくらももこさんは高校生の時に絵本を買いに行った書店でたまたまル・カインの絵本に出会ったらしい。偶然の出会いが一人の女子高生にとてつもない影響を与えている・・・。
ふたりのアーティストの作品を楽しみながら気楽に読んでいたが、たった一文に励まされた本でもある。
私はこんな職業をしているにもかかわらず、美術館などにたいして興味が湧かないのだ。引用:さくらももこ「憧れのまほうつかい」P42
あのさくらももこさんでも美術館は興味がない・・・!?
先生と呼ばれる人に対して失礼だけど、ちょっと親近感。
わたしも絵やイラストを見るのはすきだけど、美術館に行くのはちょっと苦手。というか、”何かを感じとったと思わないといけない”とプレッシャーを感じてしまう。
あの先生でも興味が湧かないから、わたしが苦手意識があってもおかしくないか、と気持ちが楽になった。
二人の作品だけじゃなくて、文章も穏やかで楽しい。枕元にずっと置いておきたい。
猫語の教科書は、まだ読んでいない。来月飛行機に乗るときに持っていく予定。
(文庫本のいいところは楽に携帯できるのと、さくっと読めるところ)