20代の頃に"だれかの意見や体験"が知りたくて検索したけど、良い検索結果がなかったことについて書きます。
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ずばり、「奨学金の返済は早くするべき?」。
私の意見は、奨学金は早く返して良かった、です。
私の場合は、大学卒業するときに「30歳までに返済する」という目標を立てました。
無職になった時期があったので、30歳は超えてしまいましたが、卒業後10年以内32歳のときには返済完了しています。
どうして早く返してよかったか
奨学金返済という人生の足かせと不安が無くなったからです。
よく「奨学金は低金利だからゆっくり返せば良い」という人がいます。友達も保険屋にそう言われたと言っていました。
はたしてそうでしょうか?反対に低金利で数100万なら1〜2年必死に節約して繰越返済したほうが金利もうくし、"借金持ち"というネガティブ要素が消えます。
これは体験談ですが、結婚をするときに奨学金があると少し申し訳ない気持ちになりました。その後もDINKSで別財布だったので特に何も言われませんでした。夫も奨学金を借りていたので、理解があったのだと思います。(彼は在学中に完済済み)
あとは仕事。奨学金の返済が終わってからは、「家にいれるお金と貯金と小遣いがあれば、正社員じゃなくてもいいかな〜」と、頑張って働かなくて良いと思えるようになりました。
当時の状況
私が返済を開始したのは、2013年です。
今見返してもゾッとする、年利3%で約600万円の返済…
文系私学に進学
借用金額:4,800,000円
年利:3.0%(金利固定)
返還回数:240回
金利が高すぎる、なぜ480万円も…!?というつっこみはご容赦ください。無知すぎる高校3年生〜大学生だったんです。親もそう。
保証人ではなく、機関保証にしたのも、返済金が膨れ上がった要因です。
返済方法について
毎月の返済金額は23,000円くらいでした。が、「毎月10万円返済している設定」でお金を貯めていました。
給料日に奨学金返済用の口座に10万円振込
→23,000円が奨学金として引き落とされる
→77,000円が口座に残る
この残ったお金が30万円、50万円など"キリが良い大金"になるたびに繰り上げ返済をしました。そうすることで利子を節約できたからです。
この「毎月10万円返済している設定」は、卒業〜結婚までの5年間に実家に住んでいたからできました。私はラッキーでした。
さらに、性格もケチだったこと、早く奨学金を返してしまいたかったので、友達ともあまり遊ばないし、旅行もいかなかった。
(余談ですが、返済を早めるために、お金がかかる遠距離恋愛の恋人だけはもっと早くお別れするべきだったとブログを書きながら情けない気持ちになった)
収入について
特に収入が良い仕事をしていません。だいたい手取り16万円〜22万円の間をうろうろしています。
私は新卒カードを使うのに失敗しました。就職活動の仕方がわからなかったし、就職支援を使うのも怖くて何もできませんでした。
大学卒業後は携帯販売をする仕事をすることになりました。1年でやめて、田舎の零細企業で事務員を1年して、半年無職。
その後は3社でWebマーケティング関係の仕事を今も続けています。
収入が高ければもっと早く奨学金を返せたかもしれませんが、高収入じゃなくても実家に住む・返済を優先することで10年以内に返せました。
返済中に辛かったこと
周りの子がお金持ちに見えることです。奨学金の返済がない子は、のほほんとしていました。月3万服やコスメを買ったり、しょっちゅう飲みにいったり…金銭感覚が違う子が多かったです。同じ会社にいる契約社員や派遣社員の人のほうがその傾向は高かったです。
当時は、彼女たちの表面だけを見て「親の金で大学に出してもらったのに、非正規でお金遣いもあらくてなんなんだ!!!」と見ていてイライラしちゃうことがありました。
あとは貯金額が世の中の平均と比べて下回っていることも辛かったです。返済期間中は100万円も貯金がなかったです。今思えば、よくわからない世間の平均と比べて悲しんでいたのは、まだまだ未熟だったからでしょう。
返済を優先して後悔していること
辛かったことはありますが、後悔は無いです。今と違って当時の私は旅行も楽しめないタイプだったので、返済を優先してよかったと思います。
期限内に返せばもらえるお金がある…?
ありました。明細書を紛失してしまいましたが、12万円ほどでした。
最後に
私は大学に進学したことを後悔しています。楽しめなかったし、ろくな知識も身につかなかったし、就職も失敗している。
奨学金の返済はすごく辛かったけど、もし、大学進学を全額親に負担してもらってたら、申し訳無さで耐えられなかったと思います。
「早く無駄にしてしまった過去と決別したい」というのも返済モチベーションになっていました。(働いてから大学に行く…っていうのが普通になるといいですよね)
「奨学金の返済がなければ、私はいまごろ1000万円の貯金が余裕である」と思うと、600万円も大学に溶かしてしまったのがなんだか微妙な気持ちです。
でも、この10年間で節約・貯蓄体質になっているので、600万円はすぐに取り返せる。
失った20代と思ったこともありますが、未熟な20代より、より自己理解ができるようになった30代のほうが旅行も楽しめるし、新しいことにも挑戦しやすい。先の人生が軽くなる感覚です。
もし奨学金を早く返すか迷っている人がいたら、私は早く返すことを心からおすすめします。